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健康を考える時のワンポイントです。 新谷弘実先生の本を参考に私の意見と交えて紹介します。 |
糖尿病の方は認知症になりやすい? | |
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答えはノーです。 アメリカの大学で血糖値と認知症の関係が調査されました。 調査の結果、平均血糖値が高い方が認知症になりやすいという結果が出ました。 ならば糖尿病患者が認知症になりやすいと思われますが。 その調査では、対象者を糖尿病患者とそうで無い人に分けて分析されています。 そうすると、糖尿病患者で21.6%が認知症に。しかし、糖尿病で無い人は、26.1%の人が発症したというのです。 それ程の違いは有りませんが、はっきりとした違いでもあります。 まだ、原因までは分かっていないようですが。 発症し、治療しているということが一番の違いではないでしょうか。 でも、糖尿病かどうかに関わらず、平均血糖値が高いと認知症になりやすいというのは歴然とした事実として認められました。 いずれにしても、単にダイエットというより、認知症予防となると真剣にならざるを得ません。 食事、間食は、血糖値を意識して摂りましょう。 |
脳の霧を生む小麦パンを食べていますか? | |
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小麦フリー食という言葉が聞かれる様になりました。
テニスプレーヤーのジョコピッチ選手が小麦の成分であるグルテンアレルギーと判明し、グルテンが入っていない食事で戦績を上げました。
その事実から、グルテンを含まない食事が脚光を浴びているということです。 グルテンの何処が悪いのかというと、グリアジンという成分が入っているからです。 このグリアジンは、アレルギーを持つ人に蕁麻疹や喘息の症状で苦しませます。 逆に言うと、人体にそういう影響を与える物質だと言えます。 この物質が脳に影響を与えて、思考力を低下させる症状が脳の霧と呼ばれています。怖いですね。 この小麦に含まれるグルテンは、パンだけではなく、揚げ物、うどん、ラーメン、クッキーなどいろいろな食べ物に含まれています。 昼食にパン、お昼はラーメン、夕食は揚げ物という食べ方をすると少し心配かも知れません。 よく、日本人の食事が洋食化し、パンが食べ始めたのが良くないという言い方がされます。 しかし、例えば、日本で古くから食べられている食品にお麩があります。 これもグルテンそのものを加工したものです。そう言えば少しは安心ですね。 いろんなものを少しづつ。これが健康の秘訣ですね。 |
サラダ油で認知症になると話題になっています | |
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本屋の店頭には、「認知症の予防」という話題の本が並んでいました。
今話題の「サラダ油が認知症を呼ぶ」というテーマの解説本です。 原理的には、マーガリンのトランス脂肪酸と似た様な事が原因です。 製造過程で加熱処理するので、体に有害なヒドロキシノネナー(4-HNE)が生成されるというもの。 この4-HNEは、お酒を飲むと生じるアルデヒドと同じ種類の有毒物で、アルデヒドを分解する酵素で同じ様に分解されます。 興味深いのは、認知症を発症した人を検査すると、このアルデヒドを分解する酵素が少ないというのです。 つまり、この4-HNEを分解できないと認知症になる確率が高くなる。 それなら摂らないに越した事が無いというのが「認知症の予防」の意味なのです。 サラダ油には、もっと危険要素があります。元々、製造過程で加熱する前に、有害物質を添加するのです。 加熱で無くなっているとは言うのですか。もう一つ、天ぷらなどで加熱しても4-HNEが発生する可能性がある点。 全く摂ってはいけないと言うわけでは無いでしょうが、少ない方が良いということですね。 |
マグロが酸化しやすいということの意味 | |
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マグロは、綺麗な赤い色が特徴のいわゆる赤身魚ですね。
この赤身魚は、酸化しやすいということをご存知でしょうか。
赤みの元となるのが、ミオグロビンというもので、人の血のヘモグロビンと同じ様な特徴を持っています。
つまり、酸素を吸収する力が非常に大きいのです。 生きている魚は、ここに吸収した酸素を水中に居るときの活動に使います。 しかし、獲って死んだ魚の場合は、酸化という形で酸素と結びついてしまいます。 これが、マグロが酸化しやすいという理由です。 注意したいのは、このミオグロビンの色と酸化の度合いです。 酸化する前のミオグロビンは、紫色に近い色をしているそうです。 そして、少し酸化したところで綺麗や赤色となるのです。 この状態が酸素と結合してオキシミオグロビンとなるのです。 さらに酸化が進むと、最後に褐色のメトミオグロビンになります。 さてお分かりでしょうか。 スーパーに行って赤身のお刺身を買うときには、赤みが綺麗なものを選ぶのではないでしょうか。 そうなのです。綺麗な赤みの刺身も、既に酸化しているのです。 活性酸素が体に悪いことは有名でしょう。 酸化したものをなるべく食べない方がよろしいでしょう。 マグロなどの赤身の魚は健康に良い成分も持っています。 しかし、ほどほどが良いでしょう。 |
熱中症に気を付けましょう | |
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夏の暑い時期は、熱中症で危篤な状態に陥ったり、最悪は亡くなる方もいらっしゃいます。
充分な水分を摂って、暑さに気を付けましょう。 最近は、「かくれ脱水」症状が話題となっています。 水分を摂っていても、暑くなくても、脱水症状により熱中症に罹るというものです。 でも、かくれ脱水でなくても、体を労わる事が大事です。 元々、水分が少なくなると欲しくなる。 体はそういう風に脱水症状を防ぐ機能を持っています。 その機能が働かなくなるのが問題なのです。 暑さのために眠れない。暑さのために食欲がない。思わずビールを飲みすぎてしまう。 そういう生活を続けていると体のバランスが崩れてしまうのです。 心配事などに思い悩むことも体には良くありません。 そうなると、脱水症状を防ぐ機能も低下してしまうことになります。 休養を充分に取る。深刻なことでも、体に影響する様には悩まない。 リラックスして気分転換する。 日本経済は、まだまだ余裕がある状況では有りませんが。 夏を乗り切るためには、そういうことが大事だと思います。 |
癌の予防は長期戦? | |
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2009年に日本において癌で亡くなった方は、344,105例という情報があります。
同じ年の死亡者数が120万人という統計があります。
亡くなった方の約3割は癌で亡くなったということになります。
昔に比べれば、治療により回復することは出来るようになりました。
しかし、依然として恐ろしい病気であるといえるでしょう。 癌は、細胞の突然変異が原因だと言われています。 しかし、その細胞の突然変異から、実に5年から20年を掛けて発ガンするそうです。 言い換えると、5年以上も発ガンする環境を続けていると発ガンの可能性が高まるといえます。 癌の予防で気を付けることを列挙してみます。まず、一番気になるのがタバコです。 喫煙は、肺がんだけではありません。煙草のニコチンが血液に混じって体中を巡ります。 完全禁煙でなくても、からだの免疫能力を超える喫煙は是非控えたいと思います。 それから、ストレスや過労の解消。食塩や油モノの取り過ぎに注意と続きます。 偏食を避け、特に緑黄色野菜をしっかりと摂取します。 もちろん、放射能の被爆も可能な限り予防しましょう。 人の体は、突然変異した細胞を元に戻そうという働きを持っています。 健康な生活を続けていると、発生した突然変異も自然と回復できます。 しかも5年もの猶予があるのです。 しっかりと予防生活を実践しましょう。 |
牛乳がカルシウム補給に良いというのはホント? | |
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戦後の日本では、カルシウムの補給に良いという理由で牛乳を勧めています。
しかし、実は逆効果、つまり、かえって骨粗鬆症になるという報告があります。
牛乳を沢山飲む世界四大酪農大国である、アメリカ、スウェーデン、デンマーク、フィンランドの各国では、股関節骨折と骨粗鬆症が多いといいます。
どうしてでしょう。 人間の血中カルシウム濃度は、通常は9〜10mg(100cc中)だといいます。 これが正常値です。ところが、牛乳を摂取すると急激に血中カルシウム濃度が上がります。 そこで体は濃度を戻そうと、血中カルシウムを排泄し始めます。 その結果、体内のカルシウムの量を減らしてしまうというのです。 元々、日本では牛乳を摂取する習慣は有りませんでした。 日本人のカルシウム源は、小魚や海草などです。 これらの摂取は、血中カルシウム濃度を高めるほどには急激に吸収されません。 牛乳を飲む習慣が無い頃の日本には、骨粗鬆症は無かったといいます。 仕組みを考えてみると良く分かります。 カルシウムを摂りたいなら、小魚、小エビ、海草などが良いということです。 是非、実践してはいかがでしょうか。 |
リノール酸はからだに良いというのはホント? | |
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健康に良いと言われているリノール酸は不飽和脂肪酸のひとつです。
不飽和脂肪酸は、主に植物性の油脂で、健康の為に必須な栄養素です。
その代表格がリノール酸とかリノレン酸といった食油です。 昔、アメリカで不飽和脂肪酸であるオリーブ油のを飲む習慣が流行ったといいます。 しかし、その後、卵巣ガンになり易いということで無くなったそうです。どうしてそういうことが起きるのでしょうか。 それは、不飽和脂肪酸の性質を考えると良く分かります。 不飽和脂肪酸は、性質上酸化し易いのです。だから、食するために注意が必要です。 例えば、天ぷらに使ったら早く食することが必要です。また、ある程度保管した食油も避けたいものです。 では、どうすれば必須栄養素の不飽和脂肪酸を摂れるのでしょうか。一番有名な方法が、鰯や鯖などの青魚です。 DHAという名称はよく耳にすると思います。青魚には、DHAやEPAといった良質の不飽和脂肪酸が多く含まれます。 だから、リノール酸などの人工の食油を使った料理より、青魚料理を食した方が体に良いと言えます。 勿論、週に1回とか適度な頻度の食油を使った料理は、食卓を潤すでしょう。 でも、人工の食油を減らして、青魚などの自然の食材の油脂をしっかりと摂ることは、健康の為に大切なことだと思います。 |
市販の牛乳はからだ良いというのはホント? | |
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牛乳は、カルシウムの摂取でからだに良いと信じられています。
しかし、本当に良いのでしょうか。 一般に市販されている牛乳は、加工乳と呼んでいます。 牛から採った生乳をホモゲナイズという方法で加工します。 このホモゲナイズは、保管している間に乳脂肪が分離しない様にするものです。 牛乳を強く攪拌するのです。その時、乳脂肪が酸化して「過酸化脂肪」に変化するのです。 酸化した脂肪がからだに良い訳がありません。 もうひとつ加工乳の難点があります。 現在、日本では120度から130度の温度で2秒間加熱して殺菌されています。 酵素は48度から破壊され始めます。こうして、牛乳に含まれる酵素は、加工の過程で無くなってしまうのです。 つまり、牛乳の加工は、牛乳の良いところをなくして、悪くしているのです。 一般の食品と同様に適量を摂取するのは、必ずしもからだに悪いという訳ではありません。 しかし、からだに良いからと言って、沢山摂取することが、どんなに危険かが分かるかと思います。 |
マーガリンがからだに良いというのはホント? | |
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マーガリンは、バターより健康に良いと信じて食されています。
それは、原料が植物油であることに由来しています。 植物油は、確かに不飽和脂肪酸であり、からだに良い油であるといえます。
しかし、マーガリンはどうでしょう。 不飽和脂肪酸である植物油は、液体が本来の状態です。 それがどうしてバター状になっていると思いますか。 本来、不飽和脂肪酸である植物油を水素化して、飽和脂肪酸に変化されているのです。 結果として、バターなどと同様に健康に悪くなるのです。 一般の肉類と同様に適量を摂取するのは、必ずしもからだに悪いという訳ではありません。 しかし、からだに良いからと言って、沢山摂取することが、どんなに危険かが分かるかと思います。 |